脱毛を気にする男性

男性型脱毛症(AGA)の治療方法には様々な種類がありますが、このうち男性型脱毛症専門のクリニックにおいてよく用いられているのは薬物療法です。
男性型脱毛症専門のクリニックで処方される治療薬としてまず挙げられるのは、フィナステリドと呼ばれる成分が含まれている内服薬です。
この成分は、日本では唯一男性型脱毛症の治療薬として認可されているもので、体内に投与すると5α還元酵素を阻害して、男性型脱毛症の症状の進行に関与するジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンの生成を抑制します。
日本では製造・販売が行われているフィナステリド含有薬は長らく1製品のみである状況が続いていましたが、2015(平成27)年4月に後発医薬品に位置づけられる製品の販売が開始されており、多くのクリニックで先発品と後発品の両方を処方するようになってきています。

また、ミノキシジルと呼ばれる成分が含まれる治療薬も、男性型脱毛症の患者に対してよく処方されています。
この成分は、元々高血圧の治療を行うための血管拡張剤として開発されたものですが、後に多毛症の副作用が発見されてからは育毛剤としての研究が進められ、現在は内服薬は高血圧の治療に、外用薬は育毛剤として主に使用されています。
日本では、外用タイプの発毛医薬品として製造と販売が承認されており、AGA専門クリニックでも処方されることがあるほか、薬局やドラッグストアでも手に入れることができます。
内服薬としては製造と販売は未承認となっていますが、外国から輸入したミノキシジル含有の内服薬を処方していたり、ミノキシジルとフィナステリドを適量混合させたカプセル剤を処方しているAGA専門クリニックが一部で見られます。